夏の星空でもっとも代表的なものが天の川。そしてその天の川を舞台にした物語でも有名な、夏の大三角に関連した３つの星座を中心に楽しむことができます。

こと座のα星ベガ、わし座のα星アルタイル、そして白鳥座のα星デネブを結んで描かれるのが夏の大三角。これら３つの星のうち、ベガとアルタイルがそれぞれ織姫、彦星と呼ばれ、16光年の長距離恋愛物語として余りにも有名な七夕伝説の主人公なのです。

また、白鳥座の首にあたるアルビレオは、天球上でもっともコントラストの鮮やかな二重星であり、「北天の宝石」と呼ばれる美しさで有名です。作家宮沢賢治は、自らの作品「銀河鉄道の夜」の中でこの２つの星をエメラルドとトパーズに例えたことでも知られています。

左にある２枚の写真のうち、上は地上から見た夏の星空の様子で、画像の範囲は南から北北東まで。「銀河旅行の夕べ」の観測地グロットでは、より広範囲に楽しむことが出来ます。また、下の写真には天の川をまたいで結ばれる夏の大三角が分かりやすく描かれています。

** 夏の星座全天図(2011年8月1日PM9:00想定)は
　 ここをクリック！